
調べ方と知らないと困ること

「ロードインデックス」という言葉は、純正タイヤを使用している場合には気にする方は少ないかもしれません。しかし、中古車で購入した場合には、タイヤは履き替えたものかもしれないのです。車に合ったタイヤで走ることは、安全運転の基本です。
ロードインデックスは、タイヤが車に合ったものかどうかの指標になるものです。 今回はロードインデックスとはなにか、またその調べ方、不足しているときに心配なことなどをまとめました。 ぜひこの機会にどういったものか正しく理解し、ご自身の車についても調べてみて下さい。
1. ロードインデックスとは
ロードインデックスとは、LIと略され、タイヤが一個で支えられる最大の負荷を指数化したものです。ロードは、道のroadではなく、負荷を意味するloadになります。indexが指数なので、訳すと負荷指数となります。JATMAの定めた日本規格とETRTOの定めたヨーロッパ規格があります。
タイヤにはそれぞれ負荷能力の上限が設定されています。その上限がLIであり、車に合ったタイヤを使用するのに確認が必要なものになります。この上限を超えた負荷がかかると、破損や損傷する可能性があります。
2. 調べ方

ではその指標はどうやって知ることができるのでしょうか。そもそも新車を買ったときのまま、その車についていた純正のものを使い続けていれば、気にする必要がないものです。当たり前ですが、その車に一番合ったタイヤが装着されているからです。 しかし、タイヤを自分で履き替えるために購入する場合や、中古で車を買った場合には、気を付けてチェックしておく必要があります。ロードインデックスは、タイヤそのものの側面に表記されているので、数字を読み解けば分かります。一般的には、「195/60R14 86H」という感じで数字が並んでいます。これを読み解くと、左から、195=タイヤの幅、60=扁平率、R=ラジアル構造、86=ロードインデックス、H=速度記号となります。 86とはどのくらいの負荷をかけても大丈夫なのでしょうか。それを確かめるには、LI早見表や、対応表というのを確認します。これはタイヤメーカーのホームページや販売店のホームページなどで見つけることができます。その表で確認すると、LI=86は最高で530kgの重さに耐えられることがわかります。
2-1. 空気圧との関係
もう1つ、タイヤにとって重要なのは空気圧です。負荷能力の最大値は正しい空気圧のもとに発揮されるものです。空気圧が低下した状態であると、JATMAの対応表にも示してありますが、最大負荷能力は下がります。純正のものを使用し、メーカーが示す空気圧に保つことが、安全に車を運転することにつながります。 空気圧の指定値は、普通ドアに貼られたステッカーに表記されています。一般的には空気圧が減っても車両重量に耐えられるよう余裕を持ったタイヤが装着されていますが、意識して空気圧も日ごろからメンテナンスをしておくことが安心です。
3. 不足していたらどうなるのか?

ロードインデックスが足りない状態で、上限以上の負荷がかかっていたとしたらどうなるのでしょうか?
先に破損などの危険性があると書きましたが、もう少し詳しく見ていきましょう。
3-1. 不足しているケースとは
不足している可能性が考えられるのは次のような場合です。ひとつは、中古車を購入して純正以外のタイヤが装着されている場合です。中古車販売業者のなかには、誠実でないケースもあるかもしれません。また、知識が乏しい人もゼロであるとはいえません。念のため、LIと指定されている空気圧を確認して、車両に適したものかどうかチェックしておきましょう。 また、サイズが適合していても、トラック、バンなどの形が特殊な車が普通乗用車のタイヤであるとロードインデックスが合っていないことがほとんどです。加えて、インチアップするときにも不足の可能性が潜んでいます。サイズを気にして他の情報を見落としてしまう傾向にあるためです。
3-2. 不足していると困ることは
ではロードインデックスが足りないと何が困るのでしょうか。一番には安全面性が気になります。安全面で基準を満たしていないと、最悪の場合には車検に通ることができません。具体的な数値も示されているので、ぜひ確認してタイヤを装着するようにしましょう。 一人頭55kgの人間が定員数乗車し、さらに最大積載量の荷物を積んだ状態の軸重(一つひとつの車軸にかかる荷重)を、タイヤ数で割った数が、LIを上回っていることです。この基準を下回ると車検に通りません。
4. まとめ

今回は、車に合ったタイヤ選びに必要な知識である、ロードインデックスについて解説しました。純正を装着したまま走っていた方はあまり気にしたことがなかったかもしれません。しかし空気圧なども関係するため、自分の車のタイヤの、ロードインデックスを一度きちんと確認してみることをおすすめします。
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